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徒然草『高名の木登り』に学ぶ受験生の心構えと教訓

徒然草『高名の木登り』に学ぶ受験生の心構えと教訓

受験シーズンまっさかりですね

受験シーズンまっさかりですね。 そして君たち受験生も、なにかと落ち着かない時期でしょう。

でも、まだ時間はあります。 そこで今日はこんな話を書いてみます。


徒然草「木登り名人」原文

高名の木登りといひしをのこ、人を掟てて、高き木に登せて梢を切らせしに、いと危ふく見えしほどは言ふこともなくて、降るるときに、軒たけばかりになりて、「過ちすな。心して降りよ。」と言葉をかけはべりしを、「かばかりになりては、飛び降るるとも降りなん。いかにかく言ふぞ。」と申しはべりしかば、「そのことに候ふ。目くるめき、枝危ふきほどは、己が恐れはべれば申さず。過ちは、やすき所になりて、必ずつかまつることに候ふ。」と言ふ。 あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も、難きところを蹴いだして後、やすく思へば、必ず落つとはべるやらん。


「木登り名人」現代語訳

有名な木登り名人と言われる男が、人を指図して高い木に登らせ、梢を切らせていた。 とても危なそうに見える間は何も言わず、降りてくるとき軒の高さくらいになってから、 「間違いをするな。気をつけて降りろ」と声をかけた。

私は「これくらいの高さなら飛び降りても降りてこられるだろうに、なぜそんなことを言うのか」と聞いた。

すると名人はこう言った。

「それなのです。目が回り、枝が危なそうな間は、本人が恐れているので何も言いません。 過ちは、易しいところになってから必ず起こるのです。」

この木登り名人は身分は低いが、その言葉は聖人の戒めにも通じる。 蹴鞠でも難しいところをうまく蹴った後、易しいと思った瞬間に必ず鞠を落とす、ということである。


一口解説

この章段は、身分の高低に関わらず、 ひとつの道を極めた者は優れた知恵を持つという驚きと感嘆が込められています。

徒然草では、道に邁進する人の素晴らしさが繰り返し描かれています。 今回もその一つです。

そしてここに出てくる教訓とは、 失敗は油断したときに生まれるということ。

四字熟語で言えば、まさに「油断大敵」です。


受験生へのメッセージ

どうでしたか?

この時期、やり残したことがある人は、 まだまだガムシャラに追い込むべき時期です。

まだ時間はあります。

ただし、順調に来ている人にとっては 慢心や油断が生まれやすい時期でもあります。

この時期は落ち着きにくいものですが、 どうか地に足をつけて、確実に「前へ」進みましょう。

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